Last Updated on 5月 29, 2025 by cometeJP_gk

- みなさんの家庭の契約電力はいくらで電力会社と契約していますか。
- 我が家の契約電力は30A(アンペア)となっています。
- 関東に住む娘のワンルームの家もまた30A(アンペア)の契約電力となっておりました。
- 我が家は3LDKのマンションなので、30Aでもおかしくはないですが、娘の部屋はワンルームなので20Aにしたほうがお得だと考えて、東京電力に依頼して契約電力の変更を行うことにしました。
- 電力会社によっては契約電力変更(メータの取り換え)は費用がかかってしまいます。
- 今回は無料で契約電力の変更を行う方法をご紹介します。
目次
契約電力とは
契約電力とは、東京電力のホームページでは以下のとおり説明されています。
「当月を含んだ過去一年間の各月における最大需要電力のうちで最も大きい値とするのが一般的です。また最大需要電力は、30分ごとの平均電力のうち、月間で一番大きい値のことをいい、この最大需要電力は、使用する負荷設備が多いほど大きくなる」
とても分かりづらいですが、簡単に説明すると、契約電力とは、1か月間で最大に使用する電力値のことで、瞬間値としての最大電力値となります。
例えば、契約電力が20Aなら電子レンジとドライヤーは一緒に使えない電力容量になりますので、朝にドライヤーの利用と、朝食での電子レンジの使用が被ることがある家庭や、家族が多く、電力使用量が多い家庭は30A以上で契約しないと、すぐにブレーカが落ちてしまうということになります。
我が家は3LDKで4人で住んでいても、電子レンジとドライヤー、IHクッキングヒーターのどれか2つを一緒に使う機会が少なかったため、契約電力20Aでも困ることはありませんでした。
そのため、感覚的には一般的な北海道の賃貸マンションであれば、契約電力は20Aで十分だと思っています。
契約電力20Aと30Aの基本料金の違い
契約電力が高くなればなるほど毎月の基本料金が上がっていくことになります。
そのため、大は小を兼ねるということで闇雲に契約電力を高くして契約することはお勧めできません。
とはいえ、だいたい20Aと30Aの基本料金の違いは、300~500円ほどとなります。
500円程度であれば、ドライヤーと電子レンジの使用制限のほうがストレスを感じる場合、迷わず契約電力を30Aにしたほうが良いでしょう。
私は、少し気をつければ20Aで十分な契約電力をわざわざ毎月500円をかけて30Aにするのは否定派ですので、無駄に30Aでの契約電力にはしないです。
損をしないで契約電力を変更する方法
一般的に契約電力の変更には費用が発生する
それでは、これより損しないで契約電力を変更する方法をご紹介したいと思います。
賃貸マンションの場合、すでに入居した部屋が無駄に高い30Aで契約されている場合があります。
またはその逆として、用途に見合わず、低い契約電力となっている場合もあると思います。
契約電力を30A→20Aまたは20A→30Aに契約変更を行う場合は、ブレーカの交換が必要となり、費用が発生するのが一般的です。
契約電力の変更で費用が掛からない方法
実は契約電力の変更で費用が発生する場合は、新電力会社と呼ばれる電力自由化以降に誕生した電力会社と契約している場合になります。
その反面、契約電力の変更で費用がかからない方法とは、旧一般電気事業者と契約していることが条件であり、旧一般電気事業者に契約電力の変更をお願いすると、無料でブレーカの変更等を行ってくれます。
2016年の電力自由化からすでに8年ほど経っておりますが、いまだに旧一般電気事業者と呼ばれる北海道電力や東北電力、東京電力などの電力会社と契約をしている世帯が、7~8割以上いると言われていますので、大体の人は契約電力の変更では費用が掛からないことになります。
電気量の請求書で以下の電力会社と契約していれば、契約電力の変更では費用が掛からないはずですので、電力会社にご相談してみていただければと思います。
旧一般電気事業者一覧
- 北海道電力
- 東北電力
- 北陸電力
- 中部電力
- 中国電力
- 四国電力
- 九州電力
- 沖縄電力
(参考)30Aから20Aへの変更の作業はブレーカを外すだけ
関東に引っ越しをした娘の部屋はワンルームなのですが、エアコンがあるためか、30Aの契約電力となっておりました。
エアコンがあるからといえど、ガスコンロでしたので、20Aで十分と判断し、契約電力を30Aから20Aに変更することにしました。
契約先の東京電力にお願いをした時の作業内容が技術の進歩を感じましたので、ご紹介します。
東京電力への契約変更の相談
さっそく東京電力に30Aから20Aに契約電力を変えてほしいとお願いしました。
東京電力からは、2つ返事でOKをいただくことができ、 工事日についてはお互いで話し合って決めました。
とても、流れはスムーズで工事当日もそこまで時間がかからずに終わりました。
契約電力30Aから20Aの契約変更の作業内容
ブレーカーの交換等の作業を行うに当たって、工事にきた従業員から工事内容について説明がありました。
私は、契約電力30A→20Aの契約変更でも、てっきりブレーカの交換がいると思っていました。
しかし、最近では契約電力を30Aから20Aに変える時は、30Aのブレーカーを取り外すだけの工事で良くなっているとのことでした。
スマートメーターの機能の素晴らしさ
その理由として、電力自由化のため、ほとんどの家の電力使用量を見るメーターが、スマートメーター(以前と違い使用量などのデータを遠隔で電力会社が確認や変更が出来るようになった)に更新されているからだそうです。
スマートメーターには安全装置が付いており、20Aを超えると電気を遮断する機能がすでについています。

そのため、契約電力を20Aに変更する場合は、その安全装置を有効にする設定をするだけで、ブレーカーを新たに取り付ける必要がないとのことでした。
スマートメーターでのブレーカの遮断後の対応について
ブレーカーの電気が落ちた際は、手作業で復帰が簡単にできますが、スマートメーターの安全装置で電気が落ちた際はどういう作業がいるのか疑問が出ると思います。
その答えは、スマートメーターの安全装置が作動したあと、数秒後、自動で復帰をしてくれるらしいです。
しかし、30分の間に9回?ほど安全装置が働いてしまうと、危険と判断されて、そのまま電気を遮断した状態になってしまうとのことで、注意が必要です。
そうなってしまった場合、東京電力に連絡をして安全装置の解除をしてもらわないと電気が使えるようにならないため、安全ではありますが、少し面倒でもあります。
まとめ(契約電力を見直すことで光熱費削減を検討)
今回は契約電力を損せずに変更する方法をご紹介しました。
何も知らず、無駄に契約電力を高く契約してる場合があるので、賃貸マンションであれば1度契約電力のアンペア数がいくらになっているか調べてみる価値はあると思います。
契約電力が30A以上になっているのであれば、電力会社に相談してみるのが良いかもしれません。
また、契約電力だけでなく、電力会社を見直すのも毎月の電気代を下げることができますので、検討してみるのも良いかと思います。

