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第8回再構築補助金の不採択理由について

Last Updated on 4月 6, 2025 by cometeJP_gk

平凡サラリーマン
平凡サラリーマン
  • 妻の嗅覚診断を活用し、ゴッドクリーナーを用いた自然療法サロンは、開業時に国の補助金を受けて、開業に至っています。
  • 開業にあたっては、小規模事業者補助金を活用することとなりましたが、その以前に妻の姉の事業のために、再構築補助金へのトライしていました。
  • 今回は、第8回再構築補助金に申請した結果と、その不採択理由についてご紹介したいと思います。
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札幌市東区で行っている自然療法サロンの概要

妻のサロン事業は、我々家族を健康にすること、さらにお客様にも健康になってもらえるようなお互いがウィンウィンとなるビジネスモデルとなっています。

当該サロンでは、お金を頂いてもそれ以上の価値のある健康をご提供したく、日本ではあまりない嗅覚診断を取り入れたゴッドクリーナーやアロマハンドFABサービスを提供する自然療法サロンとなっています。

当サロンの事業を始めるに当たっては、どうしてもお金が必要になるため、国の補助金を活用することを前提に計画を立てており、妻の姉の事業(ゴッドクリーナーとエステを組み合わせた健康サロン)と併せて、とても人気のある「再構築補助金」の第8回目の公募に申請をしました。

しかし、結果としては不採択でしたが、その不採択理由などについて、ご紹介していきます。

再構築補助金の申請に対する口コミ

再構築補助金への申請内容には自信を持っていたのですが、不採択の結果を受けて、最近の再構築補助金は、もうコンサルが申請書を書かないと採択されないという話をよく聞いていましたが、本当にそうなのかなと自信を失ってしまいました。

しかし、それではコンサルによる中間搾取がまん延化している状態ということになり、補助金の本来の意味を失っている現実があるのではないかと思っています。

8回目で不採択となりましたが、めげずに10回目にもチャレンジし、見事採択をもぎ取っておりますが、今回は第8回目の再構築補助金を申請して感じたことや、誰も教えてくれない補助金の闇について私なりの見解についてご紹介したいと思います。

第8回中小企業等事業再構築補助金について

概要

「中小企業等事業再構築促進事業」のホームページには以下のとおり示されています。

新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売り上げの回復が期待しづらい中、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために中小企業等の事業再構築を支援することで、日本経済の構造転換を促すことが重要です。そのため、新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、又は事業再編という思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援します。

以上のことから、コロナで売り上げが落ちた中小企業が再起をかけて事業の再構築をする際に補助金を出すことを目的としていることが分かります。

そのため、個人的には本当に困っている飲食店が再起をかけて違う事業などをする際には当たり前のように認められなければいけず、そのようなお店には補助金を出してもらい助けてもらえるものだと感じていました。

それがこの補助金の本質で、提出する事業計画書には、現状と再起をかけた新たな事業について分かりやすく、実現性がある内容で、成功することが誰が見てもわかる内容なら不採択するわけにはいかないはずだと考えていたのですが、我々の事業再構築計画はあっさり不採択となりました。

この理由については、後ほど考察いたします。

対象条件について

日本国内に本社を有する中小企業者等及び中堅企業等

必須要件

  • 事業者自身で事業再構築指針に沿った事業計画を作成し、認定経営革新等支援機関の確認を受けること。
  • 補助金額が3,000万円を超える案件は金融機関(銀行、信金、ファンド等)の確認を受けること。(金融機関が認定経営革新等支援機関を兼ねる場合は、金融機関のみで構いません。)
  • 付加価値額を向上させること。
  • 点補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3.0~5.0%(申請枠により異なる)以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均3.0~5.0%(申請枠により異なる)以上増加させること。

物価高騰策・回復再生応援枠の要件と補助率

再構築補助金には様々な枠があります。

それぞれ要件や補助率が違うのですが、我々が狙っているのは第8回目だと物価高騰策・回復再生応援枠であり、そこの要件は以下のとおりです。

  • 必須要件(付加価値向上については、付加価値額の年率平均3.0%以上増加を求める。)に加え、以下のいずれかを満たすこと。
  • 2022年1月以降の連続する6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、2019~2021年と比較しての同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少していること。
  • 中小企業活性化協議会等から支援を受け、再生計画等を策定していること。※売上高減少要件については、付加価値額(売上高×1.5)減少で代替可能
  • 従業員数別補助上限額と補助率
再構築補助金条件

提出した当サロン事業の詳細な内容と不採択結果の理由について

サロン事業の詳細な内容

当サロンの概要は、前述のとおりなのですが、詳細な内容は以下のとおりです。

当サロンは、妻のアトピー性皮膚炎の治療中に利用させてもらっていた足湯デトックスを中心としたサービスを行う健康サロンになります。

アトピー性皮膚炎の治療中に色々な治療法を試してきましたが、最も効果があったのがデトックスでして、足湯デトックスはアトピー性皮膚炎の治療に限らず、万人に効果のある治療だと感じ、お手頃なお値段で多くの人に使ってもらいたいと思ったことがきっかけでした。

妻の姉も同様な健康サロンを開業するということだったので、2事業を1事業として、うまく申請していました。

また、妻は洋裁士の資格を有しており、子供用のエプロンなどを中心に色々な商品を販売していたため、その収益等を土台に健康サロンを行う流れです。

現在では、それらの事業に加え、アロマハンドFABやその他、不調改善に役立つ資格を取得し、施術の幅を広げておりますので、以下の当サロンのホームページを定期的にご確認していただければ幸いです。

当サロンのホームページ

メルカリでのエプロン販売ページ

再構築補助金の申請内容

当サロンは、再構築補助金の申請時にはまだサロンを開業しておりませんでした。

再構築補助金では、創業枠もありましたが、そこそこハードルが高く、もともとこの補助金を知ったきっかけは、妻の姉の飲食店がコロナによって売上が大幅に減少をしてしまったことが発端でした。

コロナによって、妻の姉は経営が悪化しただけではなく、飲食店経営に対する今後の心配から、我々が考えていたような健康サロンの事業を行いたいということで、私に相談があったのです。

そのため、姉の事業の再構築をメインとした共同事業と言う形で申請した形になります。

事業計画の完成度

事業計画は自分自身で書き上げました。

私は、仕事柄、補助金申請に関わったことがあり、ちょうど同時期にかなり難関の補助を通した実績があったことから、今回の再構築補助金の事業計画も自信を持って作り上げました。

認定機関

再構築補助金の申請には、認定機関からの確認書を出してもらう必要があります。

そのため、どこかの認定機関と手を組む必要があり、多くが有料の認定機関となっていますが、なんとか無料の認定機関(北洋銀行さま)を探して手を組むことができました。

その認定機関に私の書いた申請内容を確認してもらった際は、すごく良いという評価をしてもらい、「自分たちで書く申請書よりも断然良い」とまで言ってもらる評価をいただいておりました。

それらの声を受けて、自信を持って申請者を提出し、3か月ほどの間、合格発表を待ち望んでいました。

不採択結果とその理由について

不採択結果

採択結果の発表まではかなりの時間待たされました。

我々は申請している補助金額はそこまで多くなく、事業計画の内容も強い思いを論理立てて書いておりました。

そのため、普通の事業者には書けない内容だという自信があったので、採択されるものだと思って待ってましたが、結果はなんと不採択でした。

不採択理由

不採択と言う結果にかなり驚きましたが、不採択理由を確認してさらにびっくりしました。

今回提出した事業計画の内容の殆どが最低評価となっており、その理由を聞いてもイマイチ分かりませんでした。

不採択理由として、実現性の根拠や具体性がないようなことを言われました。

実現性については、すべて表やグラフを付けて、根拠を持って説明しているのですが、どこを読んでいるのかと不思議に思う結果でした。

不採択の結果を受けて、評価方法への不信感と、国が出す補助金の闇があるんではないかと感じました。

事業計画の評価方法と国が行う補助金の闇について

事業計画の評価方法

これは第9回目の再構築補助金の採択を受けて分かったことですが、事業計画の評価方法にはかなりのルール化があり、全体を通して、しっかりと事業のビジョンなどが書かれていても、評価されないようです。

この項目には、○○のことがきちんと記載されているかどうか、などと、各項目で決まった記載事項が書かれていないと点数をつけてくれず、オリジナルの様式では絶対に採択されない評価方法のようです。

そのため、その評価方法を熟知しているコンサルが書く事業計画が採択されやすいのはそのせいなのででしょう。

全体を通して、事業の内容、実現性などが伝われば評価するべきなのですが、事業計画の採点方式に問題には問題がある気がします。

採択されている事業計画の認定機関は有料の認定機関が多い事実

再構築補助金は、認定機関とともに計画を立てることが条件になっていますが、認定機関のほとんどが成功報酬として、補助金申請額の10%程度の費用を要求しています。

中には落ちても受かっても手付金としてはじめに補助金申請額の5%、成功報酬として補助金申請額の5%を取ろうとする事業者もいます。

本来、経営に困っているから補助金を申請するわけで、その申請書を書くためにお金を支払うなんて馬鹿げている話だと私は思っています。

その中でも商工会議所などは無料でお手伝いしてくれるのですが、商工会議所を始め、どこの認定機関に相談しても再構築補助金は素人が書いて、採択されるのはかなり難しいと言われてしまいます。

でも、それもおかしな話です。

前述のとおり、本来は偉業計画というものは事業者が自ら書くもので、補助金の目的は困っている事業者を助けるものです。

しかし、現状はコンサルや中小企業診断士、税理士や金融機関に費用を支払って作成してもらった申請書が通りやすくなっています。

通りやすいというのは、それらの機関が偉業を再構築するためお事業計画を立てるノウハウがあるということももちろんありますが、それよりも補助金が採択されやすい事業計画を書く知識があるということのほうが正しい気がします。

それ以上に、私の感覚的には、国側のほうとしても、有料の認定機関を使っていないと採択されない、又は何回も申請しないと採択されないという決まりになっているのではないかと感じています。

この背景には、国としても、それらの認定機関に自分たちが出費する補助金の一部が渡ることで、各企業への補助という面で価値がある(経済効果がある)と考えているからではないかと思っています。

決して、有料の認定機関を使わずに採択されることもできるとは思いますが、減点又は加点されない可能性があり、かなり難しくなっているのではないかと勝手ながら推測しています。

有料の認定機関を使うことが必須に感じてしまう理由

上述にも少し書きましたが、多くの事業者(申請者に加えて認定機関)に補助金が利用されることで経済効果が上がるという点以外にも、認定機関には国の関係者や、補助金に強く(精通している)国に繋がりのある人がいる場合が多いと聞いています。

国もそれらの人が関わった申請書を落とすわけにはいかないという忖度があることは、良くあることです。

こう思う理由には、ある時期にこの認定機関の採択率が高いということがあり、その理由を認定機関に聞いてみると、その時には元国の役人が天下りでその機関にいたためだと言われたことがあります。

その方が補助金に詳しかったということもあると思いますが、他の認定機関の事業者が書く申請書と、その方が関わる申請書の内容にそこまで大きく差が出るとは到底思えません。

それ以外にも自身の仕事での経験から、違う省庁からの補助金にはなりますが、明らかに申請内容というよりは、事業者の背景や立ち場を優先した順番で採択されている結果を見たことがあります。

要は何を言いたいかと言いますと、国が出す補助金には、真っ当に申請者の内容だけで評価されているわけではなく、色々な背景も加味して採択先を決めている事実は無きにしも非ずであり、決して公平なものではないということです。

最近では、コンサルなどが書く申請書は、受かるための内容となっており、事業主の意図を組んでいないことが多く、採択後に問題となることが散見されているようで、第9回目からは事業主が書くことと明確に補助要綱に明記されるようになりましたが、おそらく実態は変わらないと思われます。

今回の不採択結果を受けて今後のプランについて

補助金の活用は継続

今回の再構築補助金の不採択を受けても、やはり補助金なしで、事業を始めるのはリスクがあるため、補助金を取りに行くのは諦めるつもりはありません。

しかし、今後は再構築補助金はヤラセの可能性が高いため、ある程度事業計画は修正し、再度アタックするものの、別の補助金にもチャレンジすることにしました。

新たにチャレンジする補助金は、小規模事業者持続化補助金というものになりまして、姉の事業と妻の事業、それぞれで申請を行うことにします。 

結果として、3パターン(再構築補助金、小規模事業者持続化補助金2人分)を書くことになり、なかなかハードですが、持続化補助金は申請者が単独で書いても、商工会議所が無料で必ず添削などをしてくれることになっており、再構築補助金よりも我々のような事業者が受かりやすい仕組みとなっています。

頂ける補助金額は少し落ちてしまいますが、頑張ってチャレンジする価値はあると思っています 

今後の予定

まずは第12回持続化補助金が6月1日まで(商工会議所までは5月25日まで)、再構築補助金は6月末までとなっており、持続化補助金はだいぶ良い内容で商工会議所からも褒められており、予定どおり提出が出来ると思っています。

6月末まで仕事と遊びと補助金申請を頑張らないといけませんが、事業を開始出来れば、妻と同様、アトピーで悩んでいる人や、謎の不調で悩む人、悪いものばかり食べて病気になる予備軍を救えるかもしれないと思っており、なんとか補助金を手に入れて、今年度内には事業を開始したいと思っています。

※結果として、第12回持続化補助金は妻と姉の両方で採択を受けております。また、第10回再構築補助金でも採択を受けており、リベンジが成功しております。チャレンジした全ての補助金で採択を受けた結果となっておりまして、その内容等は別記事で記載しております。

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