Last Updated on 4月 1, 2025 by cometeJP_gk

- 帯広の名物となっている高橋まんじゅう屋は、昔から繁盛しておりました。
- 帯広出身の私も学生の頃はよく利用していました。
- 20年ぶりに高橋まんじゅう屋を訪れて、お焼きをたべてみたので、GW中の混み具合や、昔は気にしていなかった高橋まんじゅう屋のお焼きへのこだわり、さらには素材などについて評価してみました。
目次
高橋まんじゅう屋について

歴史
高橋まんじゅう屋とは、創業昭和29年(1954年)の「たかまん」の愛称で親しまれるチーズおやき(大判焼)が有名なお焼き屋さんになります。
高橋まんじゅう屋が誕生したのは今から70年ほど前であり、創業したのは道明さんの祖父・幸造(こうぞう)さんと祖母・ヒサノさんでした。
そして、創業から10年後に道明さんの父・修さんと母・睦子さんに引き継がれます。
初代である祖父母は太平洋戦争が終わり満州から引き上げ、十勝・清水町でせんべい屋を開き、その後、人口の多い帯広市(現在の場所)に移転し、当時、繁華街だった電信通商店街に今の店を構えました。
それが昭和29年(1954年)であり、当時の屋号は高橋冷菓店で、主力商品はアイスキャンディーで喫茶店として構えていたようです。
昭和29年(1954年)4月にオープンした高橋冷菓店ですが、すぐに苦境に陥いり、主力のアイスキャンディーが功を奏して夏場は順調でしが、冬場には売れなくなるという不振があったとのこと。
そこで、初代の祖父はおやき(大判焼)をはじめたのが高橋まんじゅう屋が出来たきっかけにさだったそうです。
そして、高橋まんじゅう屋を一躍有名にしたチーズおやき(大判焼)を開発したのは父(修さん)とのこと。
今から35年ほど前で、当時、計画よりも牛乳の生産量が増え過ぎて、牛乳の大量廃棄が社会問題となっていたこともあり、それを見かねた父が『十勝のためになる商品を』と生乳を使用するチーズ(十勝産)をおやきに入れようと開発したのがはじまりだそうです。
当時はチーズを入れたおやきは、全国的にも珍しく、どんどん売れていきました。
クリームやチョコといった甘いおやきが多かった中で、塩みのきいたチーズは老若男女から好かれました。
その後、今の3代目を受け継がれていますが、今でも味を変えずに守り続けているとのこと。
チーズも特注のままで、十勝産の小豆も使用し、すべては祖父から受け継がれている『十勝のため』という想いが詰まった大判焼きとのこと。
全国的に普及しているクリームがないのは、大判焼用のクリームには添加物が入ってしまうからとのことで、高橋まんじゅう屋は家族が納得のいく食材を使った安全な商品しか出さないようです。
私はてっきり安くて美味しい大判焼きという思考でお焼きを販売しているかと思っていましたが、素材へのこだわりも強いことに感心しました。
店舗情報
住所
北海道帯広市東一条南5-19-4
電話番号
0155-23-1421
定休日
毎週水曜日と第二第三火曜日
駐車場
あり
高橋まんじゅう屋のGW中の混み具合

GW中のたい焼き工房は、行列できるほどのお客さんが来ている感じではありませんでしたが、帯広の名物となっている高橋まんじゅう屋は、かなりの行列が出来ておりました。
訪れた時間は、14時~15時頃だったと思います。
駐車場も満杯で、私たちは近くのコンビニの駐車場をコーヒーを買うがてら、少し利用させてもらいました。
おそらくGW中は、1日中、常に10~20名の行列が出来ていることが想定されます。
高橋まんじゅう屋の内観

この行列に対応するために、すごい数のお焼きを作れる厨房となっていました。
20年前よりも増設されていると思います。

コロナの影響を受けてか、店内の人数制限がされていました。

店内は比較的広く、食べるスペースも一応用意されていましたが、最近は使ってない感じになっていました。

店内には2つの大きなモニターが設置されており、テレビが流れていました。
この大型モニターは、待ち人のためというより、店主が見たいがためのこだわりのモニターのように感じました。
高橋まんじゅう屋のチーズお焼きを食べてみての感想

まずお焼きを購入すると、たかまん専用の紙袋に入れてくれます。
この袋が意外とかわいいんですよね。
高橋まんじゅう屋の店主は決して愛想が良いわけではないのですが、こういう随所へのこだわりがあるところが、人気の秘訣なのかもしれません。

高橋まんじゅう屋といえば、やはりチーズお焼きです。
20年前と大きさは変わっていませんでした。

いざ食べてみますと、中に入っているチーズは、裂けるチーズのようなゴロッとしたチーズでした。
伸びて、とろけるようなチーズではありませんでした。
そして、生地は普通の小麦であり、舌にシビレを感じましたので、ベーキングパウダー入のミックス粉が使われていると思われます。
味については、いたって普通に美味しいお焼きです。
この味は昔から変わっていないと思います。
帯広民としては、高橋まんじゅう屋の商売をしていく中でのこだわり(昔から仕入れ先を変えず、味を変えずにやっていることなど)や、添加物が入ってしまうためクリームのお焼きを作っていないというこだわりには感動しますが、せっかく帯広なので生地にも、道産小麦を使うとか、アルミフリーのべーキングパウダーを使うなどこだわりをもってもらいたいなと思いました。
価格自体、昔は90円であったお焼きが、140円となっていましたので、だいぶ値上りはしていましたので、多少健康面でのこだわりを追加してくれるとさらに人気が増すのではないかと感じました。
味だけ見ると、たい焼き工房のほうが個人的には好きです。

