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北海道の中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金の採択のための申請書作成の注意点について

Last Updated on 3月 24, 2025 by cometeJP_gk

平凡サラリーマン
平凡サラリーマン
  • 事業再構築補助金1件、小規模事業者持続化補助金2件を自力で書き上げて、採択を受けた実績があります。
  • このたび、北海道庁で行うことが多い「中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金」でも採択を受けることが出来ましたので、その申請書の注意点などについてご紹介します。
  • 「中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金」は、難易度の低い補助金になりますので、ぜひご活用してみてください。
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中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金の概要

北海道の中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金チラシ

概要

エネルギー価格・物価高騰等により変化している経済環境への対応や、賃上げ環境の整備に向け、変革にチャレンジする道内中小・小規模企業等が行う新分野展開や新商品開発、各種販売促進などの新たな取組や、付加価値の高い新商品への転換や原材料コスト抑制につながる取組等を支援するもの。

補助対象となる事業者

  1. 中小企業者・小規模企業者等 ※道内に本店(個人事業主は住所)を有する事業者及び道内に主たる事務所または事業所を有するNPO法人
  2. 2022年1月以降の連続する6か月のうち、任意の3か月の合計売上高(又は付加価値額)が、2019年から2021年の同3か月の合計売上高(又は付加価値額)と比較して10%以上減少(付加価値額の場合は15%以上減少)していること。

補助金額等

1.「経営改善枠」と2.「販売促進枠」のどちらかを選択し、1事業者1回限りの申請となります。

 1.経営改善枠

(1)新分野展開、事業転換、業種転換
(2)新商品の開発または生産
(3)新役務の開発または生産
(4)商品の新たな生産または販売の方式の導入
(5)役務の新たな提供の方式の導入
(6)原材料等コスト抑制の取組 【一般型】【デジタル技術活用型】
 補助金 50万円~100万円 補助率3/4
※デジタル技術を活用した原材料コスト抑制等取組 補助金50万円~300万円
※最低事業費66.7万円(税抜)
※国の事業再構築補助金との併給不可
※令和4年度中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金【新事業展開枠/経営改善枠】との併給不可

2.販売促進枠

(1)販路開拓等の取組
(2)販促活動の取組
 補助金 上限30万円 補助率3/4
※国の小規模事業者持続化補助金との併給不可
※令和4年度中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金【販売促進枠】との併給不可 

中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金の採択結果(2023年度)

申請者数

1,241件

採択数

590件(経営改善枠455件、販売促進枠135件)

採択率

47.5%

採択結果に対する考察

昨年度(2022年度)に比べて、採択率がかなり落ちていました。

そのため、結果としては、小規模事業者持続化補助金よりも難関な補助金となってしまっております。

昨年度の2022年度は、コロナ明けということもあり、予算をふんだんに使って、5次募集まで行っていましたので、そのおかげで多くの事業者に補助金を交付していたという背景があります。

その反面、今年はそこまで予算を取っておらず、当該補助の昨年度並みの応募があったものの、全て採択することが出来なかったのではないかと推察しています。

結果的に採択率が低くなったのではないでしょうかね。

当該補助金は、小規模事業者持続化補助金よりも申請書作成の負担が小さく、その割に採択されやすいということで、不景気や物価高の影響を受けた事業者から人気のある補助金になります。

申請書作成の注意点について

事業概要と事業効果について

道の中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金の申請書はかなり淡白なもので、様式的に全ての項目においてある程度の文字数制限があります。

まずはじめに事業概要と事業の効果を書くところがありますが、大事なことを簡潔に書く必要があります。

一応、補助金の事務局に確認すると、別紙を添付して、そちらに書いて提出しても良いらしいですが、文字数制限もなく記載のフォーマットや事例もないため、個人的にはそのような形式で提出することはリスクと感じて、必要最低限の記載で申請しました。

恐らく正規の様式に沿って提出することがベストだと思います。

申請書提出に伴って最も大事なこと

もちろん事業内容や事業の効果の部分を簡潔に分かりやすく書くことが大事なのですが、それ以上に必要な添付資料をきちんと提出することと、添付資料のファイル名なども分かりやすくするなど、細かい部分まで丁寧に対応することが評価ポイントだと思います。

私はかなり丁寧に見やすく、分かりやすく提出しましたが、それでも伝わらない部分の見積もりの再提出や、仕様書の提出を求められました。

例えばの事例として、チラシの印刷費の部分で私が指摘を受けた内容に基づいて解説いたします。

チラシの印刷費

申請の手引では「提出資料として、仕様書又はカタログに加えて、見積もりが必要」と書かれているのですが、仕様などが必要ない物品はたくさんあると思います。

チラシの印刷費は、個人的には仕様書はいらないものかと思っており、丁寧に見積もりのなかで、用紙サイズ、用紙の種類、校正の有り無しなどを規格欄に記載してもらったものを提出しました。

しかし、申請書提出後、仕様書の再提出が求められました。

要は、補助金の審査では機械的にチェックされますので、個人的な感覚での曖昧な線引の判断は難しいということです。

求められているものは、こっちで要らないと考えていても伝わらなければ、未提出扱いになってしまうため、何処かに理由を書くなり、提出出来るものなら面倒がらずに提出したほうが評価は高いと思います。

相手も、その辺りが出来ない事業者に、補助金を渡すと、実績報告のときも相当揉めたりするため、出来るだけ公的機関のやり方・考え方を考えて提出してくれるところを優先するのは仕方ないことだと思います。

中小・小規模企業新事業展開・販売促進支援補助金に対する総評

道の補助金は、確かに採択率が低いものの、採択者一覧を見ていきますと、事業名が「機械装置等」とか、「チラシ等」とか、「キッチンカー」というだけの事業者が多々おりました。

これらの事業者がすごい申請内容を記載して申請したとは到底思えないところです。

事業名では、それを見ただけで、どういう事業をこの補助金を使って行うか分かる内容でなければいけません。

そういう基本的なことが分かっていない事業者でも採択されているわけで、高度な申請内容や、私がお伝えした注意点などが必ずしもマストかというと、そうではなさそうです。

おそらく、事業の可能性や経営状況などから補助が必要だと判断されて採択されている事業もあると思います。

それが本来の補助金のあり方であり、綺麗に申請書を書かないと採択されない国の補助とは大きく違う気がします。

そのため、この同の補助金については、決して誰かに頼んで書いてもらおうとする必要はなく、分からないことは事務局に聞きながら書くことで採択される可能性は大いにあります。

文章がうまく書けなくても、状況や想いさえ伝われば受かる可能性があるということです。

あとは提出書類等を誠意をもって提出することも大事です。

ぜひこのような補助をご活用して、事業を継続していってほしいなと思います。

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